直線上に配置
What is Wolf Hybrid(Wolf Dog)?
Wolf Hybrid、よく言う「狼犬」ですが、狼の血をひく犬のことです。シベリアなどのそり犬として使われるハスキーやマラミュートがたまたま野生の狼と交配し、生まれた子がリーダー犬として
すばらしい能力を発揮したこと、(優れた統率力、耐久性、持久力、など)、狼に犬が襲われることがたびたびあり、貴重なそり犬を守るために、狼の血を入れることでそり犬を守ったこと、
狼の俊敏性、跳躍力、持久力など、犬にない能力を併せ持つ犬としてその後も作出されたことなど、が現在の狼犬の歴史に繋がっています。まだまだ歴史と言っても浅いですが・・・

Persentages(F1.F2)
狼と犬をかけ合わせて出来た子供の狼の血は50%(F1)、そしてその犬をさらに狼をかけ合わせて出来た子供のパーセンテージは75%(F1)になります。その子をさらに純血の狼と交配し、そうして繰り返していって、%を上げていくのです。ですがこの時点で純粋の狼の割合が少ないと、犬寄りの狼犬が出来るそうです。F1の狼犬を犬と交配すれば生まれる子はF2となります。F1の狼犬とF2の狼犬が交配して生まれた子犬はF2です。F2同士の狼犬が交配して生まれた子はF3となります。

What kind of dog and wolf are crossed?
一般的に掛け合わせる犬の種類は、主にシベリアン・ハスキー、ジャーマン・シェパード、アラスカン・マラミュート、サモエドなどが使われます。秋田犬やピレネー犬との交配もあるようですが多くはありません。
狼の方もTimberウルフ、北極ウルフ、British Columbianウルフ、Canadian Tundraウルフ、Mckenzie Valleyウルフ、Saskatoonウルフなどたくさんの種類がいますが、多くは灰色狼の亜種になります。
私個人的にはTimber系のウルフフェイスが好きですが、真っ黒のウルフが好きな人もいますし真っ白いウルフが好きな人もいるし、茶系のウルフがいいという人もいるしで人それぞれです。
毛色は茶系、黒色、白色、灰色、と多種多様で、季節や年齢によって毛色が変わる個体もいます。
本来High%のハイブリッドで、純粋の狼から第1世代、第2世代は見た目も性質もほとんど狼とそんなに変わらないのですが、純血狼から、何世代目も離れると、High%でもかなり犬寄りの子が生まれるようです。そして本来の狼らしさ(外観・性質)は薄くなっていきます。
みんな人それぞれの好みがありますが、アメリカでは基本的にちゃんとウルフ・ハイブリッドをブリードしているブリーダーの所には見た目もサイズも性質も狼と言う子が多いように思います。
人への慣れを追求し、Mid%で見た目が狼に近いという子を繁殖しているブリーダーもいます。
中にはなぜか長毛種のウルフドッグが生まれることもあるようですが、クオリティの高いハイブリッドを求めるオーナーの大半があまり好まないという傾向がありますが、フワフワでカワイイですよね♪

The color of an Eye
よくHigh%の狼犬はゴールド・アイで、Low%の狼犬は金色の目を持たないと言う人がいますが、
そうでもありません。High%の狼犬でもブラウンやアンバーだったりしますし、Low%の狼犬でも金色の瞳を持った子がいます。狼の血を全く受け継がない犬にさえ、金色の目が出ます。
アメリカのブリーダーさん達と交流を重ねるうち、たくさんの例を聞くことが出来ましたが、
25%の狼の血を受け継ぐ子の中にも金色の目の子はいるし、99%の子にも金色の目を持たない子はいます。ですから、金色の目=High%とは限らないのです。
でもブルーアイの子は紛れもなくLow%だという統計は出ているようです。

High and Low content Wolf dog
ではどこでHigh%なのかMid%なのかLow%なのかを見分けるかと言いますと、骨格や、耳、目の形、頭の形、尻尾、肩から足にかけての形、などなどです。
それぞれの%の子達や、狼を見ていくうちにその違いは言葉で表す以上のもので、見分けが付くようになりますが、High%やLow%では飼う側にとっても多少違ってきます。一般的には狼の外見から離れていても比較的飼いやすいのがLow%、狼の外見と性質を色濃く受け継ぐHigh%には更なる環境が必要です。

Breeding
High%の狼犬は性成熟するのに(繁殖が可能になるのに)オスは約22ヶ月〜3年(北極狼は約3年),
メスは約2年かかります。中には、3年、4年かかる子もいるそうです。
発情は1年に1回のみ、1月終わり頃〜2月にかけて繁殖し、4月〜5月はじめまでに出産します。
多少のズレはあるようですが、狼に近ければ上記の時期での繁殖・出産になります。

Personality
性格ですが、「ウルフ・ハイブリッドは番犬にはならない
これは、アメリカで狼犬に詳しく、長年ブリーダーをしている方達ほとんどが言うことです。
まぁ、見た目の怖さという部分では、番犬としての役目は果たすでしょう。
ここで言われるのは、ウルフ・ハイブリッドの基本的な性質のことだと思います。
ウルフ・ハイブリッドは狼がそうであるように、めったに吠えないんです。警戒音は出しますがほとんど吠ないので、番犬にはなりません。
多くのハイブリッドは神経質で警戒心が強く、ようは、「ビビリ屋」なのです。
だから、番犬になると言っても、「逃げる」「恐怖で犬にストレスが溜まる」事が多く、「侵入者に向かっていく」ということは難しいのです。
とてもシャイで神経質な部分があるため、ドーベルマンや、シェパードのように侵入者に対して今にも噛みつかんばかりの攻撃性を見せることは少ないのです。
よっぽど自分の身に危険が迫るという危機感が頂点に達したとき、そして自分がボスだと勘違いしている場合を除き、攻撃性は見られず、どちらかというととてもシャイでビクビクしています。
飼い主が群れのボスである必要があり、基本的に群れを守るのはボス=人間なのです。
だからウルフ・ハイブリッドを守るのも、家を守るのも、当然飼い主であるボスの役目となります。
ですが狼の群れの中でも見られるとおり、侵入者に対し警戒音を出したり、群れとテリトリーを守る行動はでるときもあります。でも飼い主であるボスが何も指示しないのに、自分から攻撃を仕掛けていくようなことはありません。距離を置きつつ、テリトリー内から威嚇し追い出そうとするでしょう。
それぞれ個体差が多少あり、事実我が家のAishaは、すごくシャイで警戒心バリバリで
私たち以外の人間には近づきたくない、あまり触られたくない、と言う子ですが、家にいるときは、
群れとテリトリーを守るために、誰かがドアに近づいたり訪ねてくれば、敏感に反応し、警戒音を出します。その人が更に進入してこようとするか、不審な行動を取ると緊張が増し、少し威嚇します。
でもこれはたぶん。。。Aishaは、ロットワイラーという番犬には最適の犬種がいるのですが、
このロットワイラーのオリバーと一緒に育ち、一緒に毎日遊び、オリバーの番犬ブリを勉強したからかもしれません。吠えることは少ないですが、犬達と育ったために、番犬代わりになってます。
ですが、これも私の態度を見て変わります。私がその人と親しそうにしていれば、警戒しながらもおとなしくなりますし、私が警戒する人なら、Aishaもその人が去るまで警戒心を解かず、じっと相手の行動を観察しています。ですが噛むとかそう言う攻撃性はなく、不審者でなければそのまま、私が嫌悪感を持っているようだとその人を早くテリトリー内から追い出そうとします。
ボスである飼い主の行動や感情を非常に敏感に察知し、判断する能力はすごいです。

Owners Responsibility
狼犬・ウルフ・ハイブリッドはとても頭がいいです。犬よりも脳みそが少し大きいと言うのもあると思いますが、人の動きをよく観察し、それをマネようとするし、覚えの良さはピカイチです。
ロックのかかったゲージを自分で空けてしまったり、ドアを自分で開けたり、は日常茶飯事。
飼い主がリーダーシップを取って、ボスの順位付けをシッカリすれば、こんなにもすばらしい犬はいないんじゃないかと思うほどです。
教えたことはすぐに覚えてしまいますし、子犬の頃から社会性を身につけさせ、どこにでも連れ出せるように躾ると、個体差はありますが、服従訓練から高度訓練までたくさんの可能性を秘めた、訓練性の高い犬になります。頭がいい反面、こちらが驚くようなことまでしでかす事もあります。大型犬を扱ったことがある人、狼犬についての知識をシッカリつけてから責任を持って飼うことが大切で、安易に飼える動物ではないことは確かです。飼いきれなくて、とか言うことを聞かなくて、というのは理由になりません。飼い主がボスになることで、問題はほとんど起こらないか、解消するでしょう。犬もそうです。小型犬だって、ちゃんと躾なければ問題犬になります。
犬の問題行動はすべて飼い主に責任があり、飼い主の犬への接し方に問題があるからだと、
多数の訓練士や、動物のスペシャリストがいうように、まさに飼い主次第なのです。
狼犬が飼いやすいかどうか、これも飼い主次第。生半可な気持ちで飼うことは、どんな動物に対しても、後で大変なことになります。ただハッキリ言うのは、High%の狼犬になれば、当然犬との違いが多少出てきますので、犬と同じように飼えるかといえば、答えは「NO」です。
でも飼い主が狼の言葉を理解する努力をし、ちゃんと育てればとても飼いやすいと思います。
特別な事をしなければイケナイのではなく、犬を飼う基本は同じなのですが、狼の特性や習性を理解し、彼らからのメッセージ(アメリカではみんなWolf-Language(狼語)と表現したりします)を聞く耳、理解する気持ちを持ち、彼らからの挑戦さえも楽しむ事が出来たらいいですね。
狼犬のいいなりになるという意味じゃないですよ。彼らの言葉に耳を傾け、ボスとして彼らを統率する姿勢のことを言っています。
見た目の美しさ、かっこよさにだけに惹かれて飼うのでは、狼犬にも飼い主にも不幸です。
狼犬は「ペット」にはなりませんが、すばらしい「伴侶・パートナー」になると私は思います。
シッカリと自分の犬をコントロールすることは飼い主の義務です。私にとっては愛してやまない狼犬達です。

So you wanna be a wolf dog's owner?

これからWolf Hybridを飼いたいと思っている方、飼う予定の方、そしてWolf Hybridに興味を持たれた方、
このすばらしい犬との出会いはきっとあなたにとってかけがえのないものになるでしょう。
でも彼らは少なくとも10年〜15年の寿命があります。その狼犬の生涯を責任を持って共に生きる事が出来ますか?
大型犬にかかる費用(食餌・おもちゃ・病院代など)も大変なものになるでしょう。
そして共に幸せに暮らすためには、狼犬に教えなくてはいけないこともたくさん出てくるし、
大型犬であること、狼の性質も持つことなど、真っ正面から向き合わなければならないことを
あきらめずに出来ますか?狼達の言葉に耳を傾け、心と心で通じ合うように努力が出来ますか?
子犬を迎える前にこれらのことを今一度考え、確認されることをお勧め致します。
一番大事なのは飼い主がちゃんと犬から信頼されるボスになり、その子の生涯を最後まで責任を持って飼うこと。
もちろん限りない愛情と忍耐で、ボスとして群れを安心させ幸せにする努力を惜しまないことです。
これはウルフ・ハイブリッドに限らず、犬を飼うときにはとても大切なことです。
ウルフ・ハイブリッドが特別なわけではありませんが、家族を愛し、一生従っていくという部分は
とても強い犬だと思います。そのため、狼犬の生涯に家族は一つ(一人)だけなんです。
飼えないからと手放したら、狼犬が新しい家になじむことはとても大変で、非常に難しいことなのです。

アメリカでは州によって、ウルフ・ハイブリッドを飼うことを禁止している、または規制している州もあります。州によっては、第1世代のハイブリッドが禁止。74%以上はダメ、などもあります。

また、ウルフ・ハイブリッドを飼ったはいいものの、飼いきれずにあきらめる人もいるため、
そういったウルフ・ハイブリッドたちのためのレスキューセンターやボランティア団体も多いです。
ちゃんとした知識や環境があり、ちゃんと育てればウルフ・ハイブリッドは最高の伴侶になりますので、責任を持ってちゃんと飼育する、共存していくと言うことを考えてから飼いましょう。
ウルフ・ハイブリッドは、一度「この人!」と決めた人以外にはなかなか慣れないものです。
飼い主が変わっても大丈夫な子も中にはいますが、基本的に「次の飼い主」と言うのが難しい犬です。傷ついた心はずっとトラウマになってしまいます。狼犬だけでなく犬だってそうです。
犬達が安心して一生を過ごせるようにしてあげたいですよね?愛情をいっぱいあげて。。。

About the Certificate of Wolf Hybrid
なお、ウルフ・ハイブリッドは純血の犬として認定されていないため、AKCなどからの血統書の発行はありませんが、一部の機関では発行はしています。ですが、この団体自体が公的に認定されたものではなく、狼犬の審査、%の確認などもしないため、ハッキリ言ってしまえば誰でも取得でき、例えば純血のゴールデンでも柴犬でも99%の狼犬として登録することが出来てしまうようです。
悪徳ブリーダーに限って登録血統書があると言うのを売り文句にしている所があるので、
アメリカでは、狼犬に詳しい人ほどこの血統書(%証明書)を信用せずに、自分の目で判断する人が多いです。でもちゃんと血統管理した一部のブリーダーの中には自犬舎オリジナルの血統書(%証明書)を発行すると言っているところもありますが、ほとんどの良ブリーダーは%にこだわらず血統管理をシッカリとやっていますし、いい狼犬を残そうと努力していますし、狼犬を好きであることが血統書の存在に繋がらないという考えです。狼犬の血統書や狼犬飼育を飼い主のステイタスにして欲しくない、その子自体をちゃんと愛して欲しい、血統書、%証明書を持っているかいないかで犬の飼い方が変わるのはおかしい、と言います。
そのかわり、良ブリーダーはブリーダー同士のお互いのネットワークを強く持ち、飼い主になる人のこともちゃんと調べ、、血統管理の資料にも記載しています。
アメリカで狼犬の血統書発行を本当にシッカリとやっている団体がないこともないのですが、狼犬自体の%の証明書に拘らないと言う考えに至ったのは、こうした良ブリーダーさんの話と、実際に
飼育されている狼犬達を見て、ブリーダー達とたくさん話をしてから、私もこだわらなくなりました。
血統管理はとても大事です。近親相姦や、劣等遺伝を防ぎ、すばらしい狼犬を残していくためには必要な事です。ここで私が言うのは、狼の血が何%かの証明書のことです。嘘でも作れてしまうなら、そのうちその証明書の意味はなくなるでしょう。またその固定観念が間違った認識を生むこともあるかもしれません。
でも飼育する上での目安として何%の狼犬なのかを把握する為には必要だと思います。
ただ、%の証明書があるからと言うことでその狼犬の価値が決まるものではないと思います。

大切なのは、自分の犬にどれだけ愛情を持って接するか、狼犬の性質を理解し、責任を持って
最後まで飼育すること、犬を飼うに当たっての知識や環境など整えることです。
私の場合はHigh%の狼犬なので、彼らがどんなにいい子でも、それに甘えず、ちゃんと管理し
外に出るときも事前に起こるかもしれない事態を予想しながら行動するようにしています。
我が家の狼犬達はホントに素直で優しい子達に育ってくれていますが、それに甘えず、常に向上心を持って、犬たちと向き合っていきたいと思っています。
犬は飼い主の心構えや、接し方、いろんな要素で変わってくるものだと思います。犬達は本当に人間をよく見ています!!そんな彼らのボスとしてふさわしくありたいと思います。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送